読書感想 上遠野浩平「ビートのディシプリン SIDE1」(電撃文庫)

久しぶりにブギポシリーズ。びっくりするほどライトノベル

ブギポシリーズはとにかくキャラが多いんだ。本当に多い。作者自身でさえ設定を全部把握してないと思う。で、今回は過去のうろ覚えキャラが連発。モ・マーダーなんて覚えてるわけないしーと思って検索かけてみたら、なるほど夜明けに出てきたキャラで霧間誠一を暗殺したのはそーいえば彼だったか。こんなふうに過去作品とのつながりも楽しめるのはブギポのおもしろいところです。

しかし、既に作ったキャラクター資産を含めて過去10作以上のシリーズによって世界設定がほぼ完璧に出来上がっているので、後は適当に新しい能力者出していつもの文法どおりに書き上げればいくつでも量産できそうな物語。ブギポワールドを広げるのもいいけど、いい加減物語進めたらどーなの?とは思う。設定ばかりに頼っている感じは否めない。

まあ、ここまで読んでいるくらいにはブギポは気になるわけで、直接の続編であるSIDE2を買ってきますよ。