読書感想 今野緒雪「マリア様がみてる いばらの森」(コバルト文庫)

正直言って、マリ見ては1巻も2巻も大して面白くなかったんだけど。なんとなくオタク界隈では一般教養となりつつあるので気が向いたら〜くらいの気持ちで読んでいたのだけれど今回の「いばらの森」にはやられちゃったな。というわけで祐巳ちゃんほどじゃないけど泣いちゃいましたよ「白き花びら」で。

僕が白薔薇さまを好きということもあるけれど、今回は3巻目で1・2巻で赤&黄は既にフィーチャーされてキャラクターの性格もだいぶ掴めていて、ぐっとキャラクターに親近感が沸いてかなり読みやすくなっていたこともあったので、1・2巻に比べると格段におもしろく感じた。

もともと白薔薇さまって明るくてお茶目でフレンドリーで、祐巳ちゃんと祥子をからかって抱きつく悪戯がかわいくてしょうがないんだけど、そんな白薔薇さまからは想像もつかないような涙涙のお話が語られ、現在の復帰した姿とのギャップも手伝って、マリア様の像の前でのあのシーンはキちゃったね。百合という禁断の恋もここまで進めてこそ盛り上がるよね〜。白薔薇さまがさらに好きになりました。